能に親しむ−観世流−
2018年4月14日(土)※公演終了
「能に親しむ」シリーズは、能の約束事や道具の解説ほか、様々な角度から能楽を楽しめる公演です。能楽師自身がじっくり解説する事により、能楽師たちがどのように公演に取り組んでいるのか、その内側を垣間みることができます。
今回取り上げるのは、能『羽衣』。駿河の国三保の松原に住む漁師・白龍が美しい衣が松の木にかかっているのを見つけ、家宝にしようと持って帰ろうとすると、自分は天人だという一人の女が現れます。その羽衣が無いと天に帰れないと嘆き悲しむと、白龍は羽衣を返す代わりに天人の舞を見せて欲しいと頼みます。天人は喜んで承知し、月世界における天人の生活や三保の松原の春景色を讃え、舞を舞いながら天空へと上って行くというお話しです。原拠となった「羽衣伝説」は、日本の諸地方にも、また「白鳥伝説」としてヨーロッパ各地にも広く伝えられています。
仕舞「網之段」
髙梨良一
仕舞「鞍馬天狗」
藤波重孝
地頭:関根知孝
解説
関根知孝
能「羽衣 和合之舞」
天人:角幸二郎
漁師白龍:御厨誠吾
笛:八反田智子
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:佃良勝
太鼓:大川典良
後見:髙梨良一 岡庭祥大
地頭:関根知孝