野村万作監修 WORKSHOP
狂言ノススメ その十七
2018年7月14日(土)※公演終了
今年で17回目を迎える本公演は、人間国宝そして文化功労者でもある野村万作によるお話や、一門による狂言のワークショップに続き、狂言を二番上演するという盛りだくさんな構成でお届けする人気企画。ワークショップでは、謡(うたい)を謡ってみたり、狂言のセリフを言ってみたりと、お客様が参加する機会もあり、普段観るのとはちょっと違う角度から狂言に触れることができると好評です。
前半の狂言は「膏薬煉(こうやくねり)」。お互い名人を自負する上方と鎌倉の膏薬煉が、自分の方がいかに優れた膏薬煉であるかを競い合う、奇想天外な発想の作品です。滑稽で奇抜なセリフ、おかしな仕草で笑いを誘います。後半は浄土僧と法華僧が道中出逢い、ライバルの宗派だと知って争う「宗論」。宗祖伝来の数珠をいただかせあったり、宗論を論じてけなし合います。室町時代に盛んだった仏教を、当時の民衆から見たイメージを風刺をこめて表わした狂言です。
ご挨拶 野村万作
ワークショップ 高野和憲
狂言「膏薬煉」
上方の膏薬煉:内藤連
鎌倉の膏薬煉:飯田豪
後見:月崎晴夫
狂言「宗論」
浄土僧:深田博治
法華僧:高野和憲
宿屋:月崎晴夫
後見:飯田豪