【本和菓衆】和菓子のご紹介

『コクヨ PRESENTS「渋谷能」』でご協力をいただいている全国老舗和菓子店の若主人たちが結成したグループ“本和菓衆”のお菓子を片山九郎右衛門師、友枝雄人師、成田達志師にご試食いただきました。来場特典の和菓子プレゼントをお楽しみに!


草木国土悉皆成仏:田中屋せんべい総本家(岐阜)
良忍上人の弔いによって成仏した桜子と桂子。
いろはにほえどちりぬるを
桜せんべいはあえて桜色に染めず
もう一つのせんべいは月桂樹が香る
色恋はひととき 因果の報はこれまでなり
人の営みに関係なく山や草木がただそこにあることの素晴らしさを表現したつもりです。
【感想】:桜のお煎餅は口に入れた瞬間桜の香りがふわっと広がりますね!桂のお煎餅もローリエの香りが良いです。そもそもお煎餅の味がすごくおいしいです。ローリエは最初に香りがつんときますが、桜は後からきますね。和菓子としては桜の香りの方がなじみがありますが、桜の方が好きな人も、飽きが来ない桂のお煎餅が好きな人もいそうですね。お酒と一緒でも楽しめそうです。



特製生菓子「大和三山」
:彩雲堂(島根)

大和(奈良県)にある香具山、畝傍山、耳成山を擬人化して演じる能「三山」は、悲哀を抱えた女性たちが僧の念仏によって浄土へと旅立つ様子が描かれます。桜・桂・柏を表した三色のねりきりを茶巾絞りにして、中餡には苦みの後に爽やかさが残る柚子を用いました。
【感想】餡のなかに柑橘系の香りがするものが入っていますね。柚子ですね。そんなに苦みはなくて、さわやかな風味です。やはりお菓子の基本がしっかりしているのでしょうね。お薄と一緒にいただきたいです。品がよくて、お茶席にぴったりです。三色のデザイン性も素晴らしいです。



三山:乃し梅本舗佐藤屋(山形)
供養する上人を表す打菓子と花の盛りの桜子、恨めしくそれを追う桂子の様を表した煎餅で、三山をテーマにした取り合せに。穏やかに佇む上人の打菓子と華やかにからむ舞台の上を思わす動きある表現の味噌煎餅の絵柄の対比が菓子の楽しみ方の「みそ」です。
【感想】おいしいです。これが一番ほろ苦い風味があります。お正月にたべる花びら餅の中にも白みその餡がはいってますよね。お味噌の塩気がお酒にも合いそうです。干菓子もおいしいです。紫の干菓子は一瞬で食べてしまいました。何かよい香りがするのですが、気になりますね。いわゆる和三盆の味ともまた一味違う、男前な味です。


各店舗のHPはこちら(外部サイトに移動します)
田中屋せんべい総本家(岐阜):http://tanakaya-senbei.jp/
彩雲堂(島根):https://www.saiundo.co.jp/
乃し梅本舗 佐藤屋(山形):https://satoya-matsubei.com/