Bunkamura30周年記念 セルリアンタワー能楽堂
「渋谷能」 第二夜 金春流
2019年4月26日(金)※公演終了
次世代を担う能楽師、劇的に舞う。渋谷に舞う。
国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結びます。
第二夜は、金春流・中村昌弘による「熊野」。
五流儀のトップバッターは、金春流。ギャラリーやカフェでの講座等、積極的な能楽普及活動を行う中村昌弘がシテを務めます。同世代の能楽師といい意味で競り合えるよう気を引き締めたい、という中村による「熊野」をお楽しみ下さい。
◆プログラム
解説:金子直樹
能「熊野」
熊野:中村昌弘
朝顔:政木哲司
平宗盛:宝生欣哉
笛:杉信太朗
小鼓:成田達志
大鼓:白坂信行
後見:高橋忍、井上貴覚
地頭:辻井八郎
ほか
◆あらすじ
平清盛の次男・宗盛の寵愛する熊野は、故郷の母を見舞うため暇請いをしても許されず、気の進まぬまま宗盛と共に花見に出かけます。のどかな春景色の中酒宴が催され、宗盛の所望で熊野は舞を舞い、更に故郷と母を想う歌を短冊に書きつけて示し、熊野の心中を知った宗盛はようやく熊野に暇を与えます。熊野は清水観音のおかげと感謝し、晴れ晴れと故郷へ向かうのでした。
◆みどころ
大事な家族の為に休みを取りたいと言っても許可して貰えない、正に現代の問題「パワハラ」が物語に登場しますが、「熊野、松風に米の飯」と言われ、春の「熊野」、秋の「松風」ともにいつ観ても飽きない、何度観ても味わい深いと言われる人気曲です。能は夢幻能が多い中、「熊野」は現在進行形の舞台経過の曲なので、初心者にも分かりやすい作品でしょう。
◆関連企画
[事前講座(第2回)]
該当公演チケットで参加可能な事前講座を、セルリアンタワー能楽堂にて実施いたします。
出演:金春流 中村昌弘、本田芳樹
日程:4/15(月)
時間:19:00~
場所:セルリアンタワー能楽堂
料金:500円
*人数限定・事前予約制
*該当公演のチケットをお持ちの方は無料。講座当日に必ずチケットをご提示ください。講座開催時に公演チケットの販売もいたします。
*講座料金をお支払いいただいた後公演チケットをお求めいただいた方は公演チケットを割引いたします。(講座当日の販売のみ)
*公演と別の日程での開催。第二回以降の詳細はセルリアンタワー能楽堂HPにて随時告知いたします。
[アフターパーティー]
各回終演後、出演者との懇親会を能楽堂前通路にて開催いたします。
料金:1,500円(ドリンク券付き)
*人数限定・事前予約制
[クラウドファンディングに挑戦!] *支援の募集は終了いたしました。
新たな試みとして、READYFOR㈱協力のもと、「渋谷能」はクラウドファンディングにも取り組みます。幅広い層に能楽の魅力を伝えるため、様々な角度から世の中にアプローチを図ります。
「渋谷能」クラウドファンディング プロジェクトページはこちら
[関連企画 問合せ/申込み]
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412
◆主な出演者
中村 昌弘(なかむら まさひろ)
シテ方金春流
昭和53年生まれ。七十九世宗家金春信高、髙橋万紗、髙橋忍に師事。昭和60年能「桜川」子方にて初舞台。現在までに「石橋」「乱」「道成寺」を披く。未就学児から大学生まで各種教育機関のほか、古民家やギャラリー、カフェ等でも積極的に講座を開催し普及を行う。(公社)金春円満井会理事、狛江能楽普及会代表、音楽の街~狛江エコルマ企画委員、狛江青年会議所第37代理事長。