定期能七月―喜多流―
2019年7月6日(土)※公演終了
7月の喜多流公演は能「景清」。平家の勇将悪七兵衛景清は、源平の戦乱後に日向国に流され盲目の琵琶法師となって粗末な生活を送っています。娘の人丸が鎌倉からやって来ますが親子の名乗りをせず、一度はその地を離れた人丸が再び訪れると心を和らげて対面し、頼みに応じて武勇談を聞かせ、やがて涙ながらにまた別れを告げるのでした。
かつて源氏の荒武者たちに恐れられた景清が年老いて身を隠し暮らすのは哀れなものですが、輝かしい過去の戦の様子を力強く聞かせる様は、ひと時若かりし武者姿を思い起こさせます。
おはなし 大谷節子
能「景清」
景清:友枝昭世
人丸:佐々木多門
里人:宝生欣哉
人丸の従者:大日方寛
笛:松田弘之
小鼓:森澤勇司
大鼓:國川純
後見:中村邦生、友枝雄人
地頭:香川靖嗣