Bunkamura30周年記念 セルリアンタワー能楽堂
「渋谷能」 第五夜 観世流
2019年9月6日(金)※公演終了
次世代を担う能楽師、劇的に舞う。渋谷に舞う。
国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結びます。
第五夜は、観世流・鵜澤光による「井筒」。
第五夜には、能楽界最大の流儀・観世流が登場。若手筆頭の鵜澤光がシテを勤める能「井筒」を上演します。高校時代に初めてこの演目を稽古したという鵜澤は、「今、この年代で「井筒」を演じることの幸せを感じている。」とコメントを寄せています。
◆プログラム
解説:金子直樹
能「井筒」
里の女/紀有常の娘の霊:鵜澤光
旅僧:宝生欣哉
里人:能村晶人
笛:竹市学
小鼓:吉坂一郎
大鼓:亀井忠雄
後見:観世銕之丞 鵜澤久
地頭:片山九郎右衛門
◆あらすじ
旅僧が奈良から初瀬への途中在原寺に立ち寄り、業平と紀有常の娘を弔っていると、里の女が現われます。女は自分はこの辺りの者で、在原業平の塚を弔っているのだと言い、業平とその妻のなれ初めや逸話を話し、実は自分は紀有常の娘だと名乗って消えます。その夜、在原寺にまどろむ旅僧の夢に紀有常の娘の霊が現われ、業平の形見の直衣を身に着け舞を舞い、井戸に映して業平の面影を追慕するが、やがて女の姿はおぼろげに薄れ、在原寺の明けの鐘とともに旅僧の夢は覚めます。
◆みどころ
夫(業平)が他の女性のもとへ通う事を恨むどころか、その道中を案じ、やがてその心に打たれて業平は余所へ通う事をやめます。ただひたむきに女の夫を想う気持ち、その夫とは幼馴染であったエピソードなど、夫婦のラブロマンスはどの年代にも憧れの対象となるでしょう。
◆関連企画
[事前講座(第5回)]
該当公演チケットで参加可能な事前講座を、セルリアンタワー能楽堂にて実施いたします。
出演:観世流 鵜澤光 他
日程:9/2(月)
時間:19:00~
場所:セルリアンタワー能楽堂
料金:500円
*人数限定・事前予約制
*該当公演のチケットをお持ちの方は無料。講座当日に必ずチケットをご提示ください。講座開催時に公演チケットの販売もいたします。
*講座料金をお支払いいただいた後公演チケットをお求めいただいた方は公演チケットを割引いたします。(講座当日の販売のみ)
*公演と別の日程での開催。第二回以降の詳細はセルリアンタワー能楽堂HPにて随時告知いたします。
[アフターパーティー]
各回終演後、出演者との懇親会を能楽堂前通路にて開催いたします。
料金:1,500円(ドリンク券付き)
*人数限定・事前予約制
[クラウドファンディングに挑戦!]*支援の募集は終了いたしました。
新たな試みとして、READYFOR㈱協力のもと、「渋谷能」はクラウドファンディングにも取り組みます。幅広い層に能楽の魅力を伝えるため、様々な角度から世の中にアプローチを図ります。
「渋谷能」クラウドファンディング プロジェクトページはこちら
[関連企画 問合せ/申込み]
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412
◆主な出演者
鵜澤 光(うざわ ひかる)
シテ方観世流
昭和54年生まれ。観世流シテ方鵜沢久の長女。祖父は観世流シテ方職分、故鵜沢雅。九世観世銕之丞、浅井文義、祖父および母に師事。昭和57年、3歳のとき仕舞「老松」で初舞台。平成3年、13歳のとき能「猩々」で初シテ。平成20年「石橋・大獅子」、22年「乱」、25年「道成寺」を披く。平成14年東京芸術大学邦楽能楽専攻卒業。