Bunkamura30周年記念 セルリアンタワー能楽堂
「渋谷能」 第六夜 金剛流
2019年10月4日(金)※公演終了
次世代を担う能楽師、劇的に舞う。渋谷に舞う。
国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結びます。
第六夜は、金剛流・宇髙竜成による「船弁慶」。
シテ方五流の中で唯一、京都を拠点に活動する流儀・金剛流による「船弁慶」。出演の宇髙竜成もやはり京都を中心に活動しているため、東京の能舞台でシテを勤めるのは、今回が初。「特別なひとときを楽しんでもらいたい」とコメントを寄せています。
◆プログラム
解説:金子直樹
能「船弁慶 白波之伝」
静御前/平知盛の霊:宇髙竜成
武蔵坊弁慶:野口能弘
船頭:大藏教義
笛:藤田貴寛
小鼓:後藤嘉津幸
大鼓:安福光雄
太鼓:林雄一郎
ほか
◆あらすじ
平家討伐の立役者となるも、兄・頼朝に追われ西国へ落ちることを決意した源義経は、武蔵坊弁慶を筆頭に従者を引き連れ大物の浦(だいもつのうら・現兵庫県尼崎市西南の港)に到着します。愛妾静御前も同道していましたが、静を都へ帰す事とします。静は別れの盃を受け、義経一行の門出を祝し舞を舞い立ち去ります。穏やかな海はにわかに暴風雨となり、義経に滅ぼされた平家の総大将平知盛の幽霊が海上に浮び上がります。長刀を振り回し義経一行を襲いますが、弁慶が一心に祈祷すると知盛の霊は苦しみながら再び海中へ消えてゆきます。
◆みどころ
見せ場の多い、能の中でも人気の高い曲です。静御前の美しくも悲しい舞の後は、雄雄しい知盛の立ち回りが見どころと言えます。キャラクター性の高い登場人物が多く、義経が子方(子供が演じる)であったり、船頭役の狂言方の活躍も見逃せません。
◆関連企画
[事前講座(第6回)]
該当公演チケットで参加可能な事前講座を、セルリアンタワー能楽堂にて実施いたします。
出演:金剛流 宇髙竜成、金剛龍謹
日程:10/3(木)
時間:19:00~
場所:セルリアンタワー能楽堂
料金:500円
*人数限定・事前予約制
*該当公演のチケットをお持ちの方は無料。講座当日に必ずチケットをご提示ください。講座開催時に公演チケットの販売もいたします。
*講座料金をお支払いいただいた後公演チケットをお求めいただいた方は公演チケットを割引いたします。(講座当日の販売のみ)
*公演と別の日程での開催。第二回以降の詳細はセルリアンタワー能楽堂HPにて随時告知いたします。
[アフターパーティー]
各回終演後、出演者との懇親会を能楽堂前通路にて開催いたします。
料金:1,500円(ドリンク券付き)
*人数限定・事前予約制
[クラウドファンディングに挑戦!]*支援の募集は終了いたしました。
新たな試みとして、READYFOR㈱協力のもと、「渋谷能」はクラウドファンディングにも取り組みます。幅広い層に能楽の魅力を伝えるため、様々な角度から世の中にアプローチを図ります。
「渋谷能」クラウドファンディング プロジェクトページはこちら
[関連企画 問合せ/申込み]
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412
◆主な出演者
宇髙 竜成(うだか たつしげ)
シテ方金剛流
昭和56年生まれ。二十六世金剛流宗家・金剛永謹、及び父・宇高通成に師事。初舞台は3歳。子方時代を経て、プロの能楽師となる。舞台活動の傍ら、初心者にもわかりやすく楽しめる「能楽ワークショップ」を企画し、パリ、韓国、アメリカなど海外でもワークショップを行う。平成27年より自主公演「竜成の会」を主催。現在京都を中心に活動中。