セルリアンタワー能楽堂開場二十周年記念
定期能七月-喜多流-
2021年7月3日(土)※公演終了
雲林院の僧が夏の修行の終わりに、仏に供えた花々の供養を行います。そこへ一人の女が現れ、僧が名を尋ねるとただ夕顔の花とだけ答え消え失せます。僧は所の者に光源氏と夕顔の物語を聞き、女の弔いをするために五条あたりを訪ねてみると、夕顔の咲く荒れ果てた一軒の家から一人の女が現れます。女は光源氏との思い出を語り舞を舞い、夜明けと共に半蔀の中へ消えた様に見えましたが、それは僧の夢の中のことでした。
シテは夕顔の花の精とも夕顔の女とも取れ、花と女との茫漠とした描き方がはかない生命の夕顔の花に寄せられ効果的です。恋の思い出に生きる、ひそやかな女の純情を描いた詩的な作品です。
解説 金子直樹
能「半蔀」
里の女/夕顔の女の霊:友枝昭世
雲林院の僧:大日方寛
所の者:髙澤祐介
笛:松田弘之
小鼓:森澤勇司
大鼓:國川純
後見:中村邦生、友枝雄人
地頭:香川靖嗣
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