能に親しむ-観世流-
2022年4月10日(日)※公演終了
毎年恒例の「能に親しむ」シリーズは、能の約束事や道具の解説ほか、様々な角度から能楽を楽しめる公演です。能楽師自身がじっくり解説する事により、能楽師たちがどのように公演に取り組んでいるのか、その内側を垣間みることができます。能は、岡庭祥大による「舎利」。出雲国美保の関の僧が上洛し、東山泉涌寺にて唐から渡ったという十六羅漢や仏舎利を拝んでいると里人がやって来て一緒に舎利を拝みます。するとにわかに空がかき曇り雷光がひらめき、里人の顔は鬼と化し、自分はかつてこの舎利を望んでいた足疾鬼の執心であると言って仏舎利を奪い姿を消します。僧は堂守から、釈迦入滅の時、足疾鬼が釈迦の歯を盗んで飛び去ったが、韋駄天という足の速い仏が取り返したという話を聞きます。二人が祈るとやがて韋駄天が現れ、足疾鬼を下界に追い詰め仏舎利を取り返し、足疾鬼は力尽き果て逃げ去るのでした。
仕舞「松風」
清水義也
仕舞「融」
角幸二郎
地頭:高梨良一
解説 山階彌右衛門
能「舎利」
里人/足疾鬼:岡庭祥大
韋駄天:関根祥丸
旅僧:高井松男
能力:山本泰太郎
笛:八反田智子
小鼓:飯冨孔明
大鼓:大倉栄太郎
太鼓:桜井均
後見:山階彌右衛門、坂口貴信
地頭:関根知孝
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