能の魅力を知る
おり積む想ひ-錦木-
2022年10月21日(金)※公演終了
「能の魅力を知る」シリーズ、今回のテーマは「おり積む想ひ」。男の恋の執念を取り上げた演目を上演します。能に採り上げられる男の恋の執念は陰鬱なものが多いのですが、雅な貴族と鄙の男女という境遇は違えど、どちらもやがて仏縁によって救われる物語です。
十月の能「錦木」では、都から遠く離れた鄙の恋の風習として、錦木と細布の謂れを見せます。思う人の家の門に錦木を立てるために三年もの間毎日女の家に通ったものの、思いを遂げることなく死んだ男は恋の苦悩を物語り、互いの心を思い返し、やがて旅僧の回向により結ばれます。
解説 金子直樹
能「錦木」
里男/里男の霊:友枝雄人
里女/里女の霊:佐藤寛泰
旅僧:宝生欣哉
里人:山本泰太郎
笛:栗林祐輔
小鼓:成田達志
大鼓:亀井洋佑
太鼓:林雄一郎
後見:中村邦生、狩野了一
地頭:香川靖嗣
※東京都感染防止期間における【イベント開催時のチェックリスト】はこちら(2022.10.12)