能に親しむ-観世流-
2023年5月14日(日)
毎年恒例の「能に親しむ」シリーズは、能の約束事や道具の解説ほか、様々な角度から能楽を楽しめる公演です。能楽師自身がじっくり解説する事により、能楽師たちがどのように公演に取り組んでいるのか、その内側を垣間みることができます。能は、関根祥丸による「雷電」。比叡山の法性坊のもとにある夜、菅原道真の霊が訪れ、生前師弟であった二人は再会を喜びます。道真は雷神となって内裏に祟るので参内の命があっても従わないで欲しいと告げますが、法性坊がそれを断ると道真は鬼の形相となり、火を吐き姿を消します。やがて法性坊が内裏で祈祷をしていると、雷神となった道真の怨霊が現れ法性坊と争いますが、最後には法力に屈して消え行きます。道真の怨霊が内裏を舞台に暴れまわる、迫力のある曲です。
仕舞「羽衣 クセ」
高梨良一
仕舞「鞍馬天狗」
岡庭祥大
地頭:角幸二郎
解説 山階彌右衛門
能「雷電」
菅丞相/雷神:関根祥丸
法性坊僧正:大日方寛
法性坊の従者:野村太一郎
笛:一噌隆之
小鼓:飯田清一
大鼓:大倉慶乃助
太鼓:大川典良
後見:山階彌右衛門、武田尚浩
地頭:関根知孝