能に親しむ-観世流-
2025年5月17日(土)
毎年恒例の「能に親しむ」シリーズは、能の約束事や道具の解説ほか、様々な角度から能楽を楽しめる公演です。能楽師自身がじっくり解説する事により、能楽師たちがどのように公演に取り組んでいるのか、その内側を垣間みることができます。能は、関根祥丸による「羽衣 和合之舞」。駿河の国三保の松原に住む漁師・白龍が美しい衣が松の木にかかっているのを見つけ、家宝にしようと持って帰ろうとすると、天人が現れ、その羽衣が無いと天に帰れないと訴えます。白龍は羽衣を返す代わりに天人の舞を見せて欲しいと頼み、天人は喜んで承知し、月世界における天人の生活や三保の松原の春景色を讃え、舞を舞いながら天空へと上って行きます。原拠となった「羽衣伝説」は、日本の諸地方にも、また「白鳥伝説」としてヨーロッパ各地にも広く伝えられています。
仕舞「高砂」
浅見重好
仕舞「杜若 キリ」
髙梨良一
地頭:岡庭祥大
解説 山階彌右衛門
能「羽衣 和合之舞」
天人:関根祥丸
漁夫白龍:舘田善博
笛:藤田貴寛
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:柿原弘和
太鼓:小寺真佐人
後見:山階彌右衛門、野村昌司
地頭:関根知孝