第一回 特別招待公演 「羽衣 霞留」
2026年2月21日(土)
能不朽の名作「羽衣」を名手・佐々木多門師が特殊演出《霞留》でドラマティックに描く特別公演。
舞台は、富士山を望む三保の松原。漁師・白龍が拾った羽衣をめぐり、天女との出会いと別れが描かれます。羽衣を返すかわりに天女は天上の舞を舞い、春の景色の中へ溶け込むように空へ帰っていきます。
《霞留》の演出では、天女が霞に紛れるように静かに姿を消し、観る者の心に深い余韻を残します。
狂言は、人間国宝・山本東次郎師による「素袍落(すおうおとし)」。
伊勢参りに向かう主人の使いとして伯父を訪ねた太郎冠者は、代参を託され酒を振る舞われるうちに酩酊し、素袍をめぐる騒動を引き起こす——祝言性と酒の笑いに満ちた一曲です。
幽玄の世界を心ゆくまで味わう、一夜限りの特別公演をぜひお楽しみください。
■ プログラム
◆ 狂言「素袍落」(大蔵流)
シテ(太郎冠者) 山本 東次郎(人間国宝)
アド(主) 山本 凜太郎
アド(伯父) 山本 則孝
◆ 能「羽衣 霞留」
シテ 佐々木 多門(喜多流)
ワキ 舘田 善博
ワキツレ 大日方 寛 野口 能弘
笛 一噌 隆之
小鼓 鵜澤 洋太郎
大鼓 柿原 弘和
太鼓 桜井 均
後見 粟谷 浩之 佐藤 寛泰
地頭 狩野 了一
■ 本公演は、支援者の皆様のご協力により実現する無料の特別招待公演です。日々働き社会を支えている方々や、初めて能楽に触れる方々を中心にご招待しております。チケットの一般発売は行っておりません。
お問い合わせ:info@nohmirai.jp
主催:一般社団法人 能の心を未来へ伝える会
特別招待公演の趣旨と主催団体
一般社団法人 能の心を未来へ伝える会は、継承されてきた能楽の精神と芸を、次の時代へと確かに手渡すことを目的に設立されました。
本法人では、特別招待公演を通じて、これまで能楽に触れる機会の少なかった方々、とりわけ日々働き社会を支えている人々に、「本物の能」と出会う場を届けることを大切にしています。
一般の有料公演とは異なり、支援者の想いによって実現する招待形式を採ることで、能本来の静謐な芸の力を、偏りなく社会へとひらいていくことを目指しています。
公演事業を軸に、解説や資料の充実、国際交流にも取り組み、能の心を未来へとつないでいきます。


