伝統と創造シリーズvol.8
遠藤康行「狂 -くるい-」2部作
『DOJYOJI+』『KANAWA』
2017年2月17日(金)、18日(土)、19日(日)※公演終了
2008年より継続して上演している『伝統と創造シリーズ』。その第8回目となる本公演は、マルセイユ・バレエ団でリハーサル・ディレクター、ダンサーとして活躍し、本年より日本に拠点を移した遠藤康行が、能や歌舞伎舞踊にもなっている『道成寺』をモチーフにつくり上げる『DOJYOJI+』、そして同じく嫉妬の思いから女が鬼になる能「鉄輪」をモチーフにした『KANAWA』の2作品をお届けします。“狂”をテーマに女性の多面性をどのようにダンスで描くのか、どうぞお楽しみに。
振付・演出: 遠藤康行
『DOJYOJI+』
津村禮次郎
上田尚弘、貝ヶ石奈美、梶田留以、片野翠、鈴木奈菜、野瀬山瑞希、引間文佳
『KANAWA』
酒井はな
梅澤紘貴
遠藤康行
演出・振付:遠藤康行/振付アシスタント:山口真美、湯川沙代/音楽:井上裕二 a.k.a Dill/衣裳:大脇幹裕/照明:瀬戸あずさ(balance,inc. DESIGN)/照明操作:櫛田晃代/音響:岡直人/舞台協力:浦弘毅 (ステージワークURAK)/宣伝写真:片岡陽太/広告宣伝デザイン:小山睦浩(mograph.jp)/企画制作協力:studio ARCHITANZ/企画制作:セルリアンタワー能楽堂
『伝統と創造シリーズ』とは
このシリーズは、能楽堂というもっとも古い古典様式の空間を、コンテンポラリーの振付家がどのように解釈し、扱っていくかを問い続ける制作を継続して行っています。伝統とそれを元に生まれる創造。ファンダメンタルな要素として存在する能を、能の文脈に則る事に執着しないで、新たな手法を持ってそこから発生させていく。それこそが創造であり、アートであると考えます。またそのアート作品は新しい伝統として存続しうる可能性を秘めているという思いからこの企画シリーズを進めております。
遠藤康行(Yasuyuki Endo)
執行バレエスタジオにてバレエを始める。
ロビンス「牧神の午後」にて抜擢後、スターダンサーズ・バレエ団入団。ライト版「コッペリア」、フォーサイス「ステップ・テクスト」など数々を主演する。
1994年文化庁在外研修員としてオーストラリア・バレエ団入団。
1998年村松賞受賞。
1999年ベルギーのコンテンポラリーダンスカンパニー「シャルルロワ・ダンス」に入団。ダンサーとして全レパートリーに出演。また、ジュニア・カンパニー「パソレイル」に振付、指導する。
2005年フランス国立マルセイユ・バレエ団にソリストとして入団。自身の振付作品も同バレエ団のレパートリーとして、フランスのマルセイユ、パリ、エクス、その他オランダ、ドイツ、イタリア、スペインのフェスティバルにて公演。
日本では東北大震災の後「オールニッポン・バレエガラ」の発起人として、世界で活躍するダンサーを集めたチャリティー公演を東京、横浜、福島で行う。
2013年「JAPON danse project」を結成。フランスのカンヌ、モナコ、東京にて公演。
2015年より「横浜バレエフェスティバル」の芸術監督を勤める。