セルリアンタワー能楽堂開場二十周年記念
定期能二月-金剛流-
2022年2月13日(日)※公演終了
第一部は流儀の重鎮・豊嶋彌左衞門による「巴」。木曽の僧が都へ上る途中、近江国粟津の原で里の女に出会い、ここにはあなたと同郷の木曽義仲が神として祀られているのでその霊を慰めて欲しいと言って消えます。やがて夜になり義仲の霊を弔っていると、先程の女が鎧甲冑姿で現れ、巴御前であると名乗り、義仲の最期や自らの戦ぶりを物語り、回向を頼んで消え失せます。
第二部は金剛流宗家・金剛永謹による「天鼓 盤渉」。御漢の時代、天から降った鼓を大切にしていた天鼓という少年は、鼓を差し出せと言う帝の命に逆らって山中に逃げますが、捕まって呂水に沈められます。それ以来鼓は誰が打っても鳴らず、召し出された天鼓の父王伯が打つと美しい音を発します。帝は心を打たれ、天鼓の為に管弦講を催すと、天鼓の霊が現れ回向の舞楽を謝し、鼓を打ち喜びの舞を舞い、夜明けが来ると消え行きます。
狂言は茂山千五郎家による「因幡堂」と「舟船」。両部とも冒頭に演目解説があります。
<第一部>
狂言「因幡堂」
男:茂山七五三
妻:松本薫
後見:鈴木実
能「巴」
里女/巴御前:豊嶋彌左衞門
旅僧:殿田謙吉
里人:山下守之
笛:栗林祐輔
小鼓:観世新九郎
大鼓:柿原弘和
後見:松野恭憲、宇髙竜成
地頭:種田道一
<第二部>
狂言「舟船」
太郎冠者:茂山七五三
主:松本薫
後見:山下守之
能「天鼓 盤渉」
王伯/天鼓:金剛永謹
勅使:森常好
勅使の従者:鈴木実
笛:松田弘之
小鼓:曽和正博
大鼓:安福光雄
太鼓:小寺真佐人
後見:廣田幸稔、山田伊純
地頭:松野恭憲
解説:金子直樹(両部とも)
【出演者変更のお知らせ】
茂山あきら休演につき、以下の通り配役を変更いたします。
第一部 狂言「因幡堂」
男 茂山七五三
妻 松本薫
第二部 狂言「舟船」
太郎冠者 茂山七五三
主 松本薫