能に親しむ-観世流-
2024年5月12日(日)※公演終了
毎年恒例の「能に親しむ」シリーズは、能の約束事や道具の解説ほか、様々な角度から能楽を楽しめる公演です。能楽師自身がじっくり解説する事により、能楽師たちがどのように公演に取り組んでいるのか、その内側を垣間みることができます。能は、関根祥丸による「小袖曽我」。曽我十郎・五郎兄弟は親の敵工藤祐経を討とうと決心し、それとなく暇乞いをする為に母の許を訪ねます。勘当されている弟の五郎は会う事を許されませんが兄のとりなしにより勘当が解け、二人は喜びの酒を酌み交わし、舞を舞いますが、仇討ちに遅れてはならぬと母に別れの挨拶をし勇んで出立します。前半は親子、兄弟の心理的なやり取り、後半は兄弟の勇壮な相舞が見どころの作品です。
仕舞「清経 クセ」
渡邊洋子
仕舞「善界」
岡庭祥大
地頭:藤波重孝
解説 山階彌右衛門
能「小袖曽我」
曽我十郎:関根祥丸
曽我五郎:井上裕之真
母:長宗敦子
侍女:山本泰太郎
笛:竹市学
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:原岡一之
後見:山階彌右衛門、清水義也
地頭:関根知孝