能の魅力を知る 鬼さまざま-紅葉狩-
2024年10月14日(月祝)※公演終了
能楽の作品に鬼は多く登場します。鬼と言うと恐ろしい姿で暴れる化け物と取られますが、日本では鬼神という言葉通り神として崇拝されたり、また戸隠山の鬼のように、人に危害を与える悪としての存在だったりさまざまです。恐るべき存在でありながら、人々の暮らしと密接に関わっている「鬼」とは何者なのか、文化や民俗上の視点からも紐解いていきます。
能は、「紅葉狩」を上演。信濃国戸隠山で、とある上臈(高貴な女性)が供を連れて紅葉狩の宴をしているところへ、平維茂一行が通りかかります。宴に誘われた維茂は女達の舞や酒でもてなされ酔って寝入ってしまい、それを見た女達は鬼の本性を現わして姿を消します。八幡宮の遣いが維茂に神剣を授け鬼女を退治する様告げ、目を覚ました維茂は現われた鬼女と果敢に戦いやがて斬り伏せるのでした。
狂言は、和田合戦の勇者・朝比奈三郎義秀が六道の辻で閻魔大王に地獄へ連れて行かれそうになるが動じず、逆に閻魔大王をやり込める「朝比奈」の上演です。
*5月19日「野守」公演の詳細はこちら
解説 高橋悠介
狂言「朝比奈」
朝比奈三郎:山本泰太郎
閻魔:山本則孝
笛:一噌隆之
小鼓:成田達志
大鼓:亀井洋佑
太鼓:林雄一郎
地謡:山本則重、山本修三郎、山本凜太郎
能「紅葉狩」
女/鬼神:友枝雄人
女:友枝真也
女:佐藤寛泰
女:佐藤陽
平維茂:宝生欣哉
従者:野口能弘
従者:宝生尚哉
従者:宝生朝哉
供女:山本則重
末社の神:山本凜太郎
笛:一噌隆之
小鼓:成田達志
大鼓:亀井洋佑
太鼓:林雄一郎
後見:中村邦生、粟谷浩之
地頭:狩野了一