能の魅力を知る 春の雪・冬の花-葛城-
2026年10月12日(月祝)
能には季節を感じさせる曲が多々あります。今回は春のうららかな花見の宴、深い雪にとざされた山奥が曲の舞台ですが、主人公は散り行く桜を雪と喩え、袖に降り積む雪を不香の花と表現します。逆さまのようでいながらそれが心の葛藤や苦しみを表す、季節感を深める能の空間をお楽しみください。
十月は能「葛城 神楽」を上演。旅の山伏が大和国の葛城山で大雪の中往生していると一人の女の庵でもてなされます。女は葛城の神であり、役ノ行者に命じられた岩橋を架けなかったため、不動明王の縛縄に苦しんでおり、加持祈祷で苦から救って欲しいと願います。山伏が女神のために祈祷していると苦を免れた喜びを述べ、舞を舞い、やがて暁近くなると暗い岩戸の内へ姿を消します。人間に近い性格を持った古代の神の気品ある、且つ女性らしさを感じさせる作品です。
*5月9日「湯谷」公演の詳細はこちら
解説 高橋悠介
狂言「狐塚 小唄入」
太郎冠者:山本則孝
主:若松隆
次郎冠者:山本凜太郎
能「葛城 神楽」
女/葛城明神:友枝雄人
山伏:御厨誠吾
山伏:則久英志
山伏:野口琢弘
所の者:山本則孝
笛:栗林祐輔
小鼓:成田達志
大鼓:亀井洋佑
太鼓:小寺真佐人
後見:中村邦生、狩野了一
地頭:大村定




