<振替公演>
コクヨ PRESENTS
「渋谷能」 第一夜 観世流
2020年10月28日(水)※公演終了
※4/3(金)に予定しておりました「渋谷能 第一夜」の<振替公演>となります。
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ご来場されるお客様におかれましては、下記ページをご確認いただきますようお願い申し上げます。
▼新型コロナウイルス感染症対策とご来場されるお客様へのお願い
/report/2020/14/
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次世代を担う能楽師、2020年も劇的に舞う。渋谷に舞う。
国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結ぶ――
30代から40代の次世代を担う若手能楽師にスポットをあてた『渋谷能』は、能楽五流儀の垣根を越えた役者たちが、セルリアンタワー能楽堂で“一堂”に会し、現代にも共通する様々なテーマに沿って能楽を上演する企画です。立ち上げとなった2019年には、事前講座や出演者参加のアフターパーティーなど、当館の能楽公演ではこれまでになかった取り組みを交えて全七夜を実施し、好評のうちに終了。来場者のみならず、出演者からも継続を望む声が多く上がり、2020年も開催する運びとなりました。
テーマは「直面(ひためん)」。直面とは、シテ(主役)が前後半を通じて能面を用いず、素顔のままで、この世を生きる男性を演じるという上演形式のひとつです。神や幽霊などを主人公にした多くの能と比べると現実的で、現代でも共感できる部分が多いが、決して演劇的ではなく、あくまでも「素顔という面」をかけて演じる、静かな中にもドラマを感じさせる能の新たな一面をお楽しみください。
*「渋谷能」全体情報はこちらから
◆プログラム
解説:金子直樹
能「夜討曽我 大藤内」
曽我五郎時致:観世淳夫
曽我十郎祐成:片山九郎右衛門
団三郎:清水寛二
鬼王:西村高夫
大藤内:野村太一郎
笛:藤田貴寛
小鼓:田邊恭資
大鼓:大倉慶乃助
ほか
※4/3公演から出演者の変更がございます。何卒ご了承ください。
[あらすじ]
曽我十郎・五郎兄弟は父の仇工藤祐経を討つにあたり、従者の団三郎と鬼王に故郷の母への形見を持たせて帰そうとします。しかし二人は主君と行動を共にしたい、でなければ刺し違えて死ぬと言い、兄弟は、母への使者は二人しかいないのだと説得して文と守りを持たせ送り出します。仇討ちは成功しますが十郎は古屋五郎に討たれ、五郎も女に扮した御所五郎丸に生け捕られてしまうのでした。
[みどころ]
赤穂浪士の討ち入り、伊賀越えの仇討ちと共に「日本三大仇討ち」の一つと言われる、曽我兄弟の仇討ちを題材にした能の演目のうち、兄弟が仇討ちを実行する前後の話を取り挙げた作品です。兄弟の仇討ちに向かう決意、故郷の母へ形見を届けさせる家臣との主従の心の葛藤など、常に緊張感がありながら、家族・主従の情愛に溢れた劇的な物語です。
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◆関連企画
[アフターパーティー]
新型コロナウイルス感染症対策のため、アフターパーティーは中止とさせていただき、能楽師によるアフタートークへ変更いたします。
*公演終演後、見所内にて実施いたします。
*当日の公演チケットをお持ちの方は、お席にてそのまま参加いただけます。予約不要。
*新型コロナウイルス感染症対策に伴い、内容変更もしくは中止となる場合がございます。
(2020-10-1)
各回終演後、出演者との懇親会を能楽堂前通路にて開催いたします。
料金:1,500円(軽食・ワンドリンク付き)
*人数限定・事前予約制
◆能楽鑑賞多言語字幕システム「能サポ」を導入
第一夜~第三夜には、能楽鑑賞に役立つ解説をタブレットでご覧いただける多言語字幕システム「能サポ」を導入いたします。
ご利用希望の方は、下記をご確認の上「タブレット使用可能席」のチケットをご購入下さい。
・S、A、B席後方列の「タブレット使用可能席」、および学生席のみ使用可能となります。
・「タブレット使用可能席」専用チケットは、セルリアンタワー能楽堂のみにて販売いたします。
・通し券、1回券とも販売いたします。(一般発売と同日)
・「タブレット使用可能席」をご購入の方は、当日受付にてお手続きの上、貸出料をお支払いください。(1台500円)
・詳細はセルリアンタワー能楽堂までお問い合わせください。
*「能サポ」とは(外部リンクへ飛びます)
◆各種問合せ/申込み
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412(平日10:00~18:00)
◆主な出演者
観世淳夫(かんぜ あつお)
シテ方観世流
平成4年生まれ。九世観世銕之丞の長男。祖父 故・片山幽雪(人間国宝)および父に師事。平成8年仕舞「老松」で初舞台。12年能「合浦」で初シテ。14年「千歳」、22年「石橋」、24年「乱」、28年「道成寺」を披く。公益社団法人能楽協会会員。