コクヨ PRESENTS
「渋谷能」 第二夜 観世流
2022年9月2日(金)※公演終了
次世代を担う能楽師、劇的に舞う。渋谷に舞う。
国内外から注目され、未来に向けて進化し続ける渋谷に、約650年の歴史を持つ芸能“能楽”の未来を担う若手能楽師が集まり、現代と伝統の世界とを結ぶ――
2022年度のテーマは「源氏物語」。日本のもっとも有名な古典文学であり、様々な文化、芸能に影響を与えた作品で、能楽にも多くの曲を残し、能楽界、観客に親しまれています。その中から、荒れ果てた屋敷で物の怪に襲われて儚く息絶えてしまう、夕顔の哀れな運命が描かれる「夕顔」(金春流)、光源氏への想いを断ち切るために苦悩する六条御息所を描く「野宮」(観世流)、光源氏の息子・夕霧との道ならぬ恋に惑う、金剛流の専有曲「落葉」(金剛流)の三曲の能を上演いたします。
◆プログラム
解説:金子直樹
能「野宮」
六条御息所:鵜澤光
旅僧:宝生欣哉
所の者:深田博治
笛:松田弘之
小鼓:飯田 清一
大鼓:原岡一之
後見:観世淳夫、鵜澤久
地頭:観世銕之丞
[あらすじ]
嵯峨野の野宮を訪れた僧の前に女が現れ、六条御息所が光源氏との愛に破れ、伊勢の斎宮となる娘と共に野宮に籠っていたと語ります。そこへ光源氏がたずねて来ますが、源氏が訪れたのがまさに今月今日であると明かします。女は自分が御息所の霊であると告げ、鳥居の陰に消え失せます。僧が里人から御息所の物語を聞きその跡を弔っていると、御息所の亡霊が網代車に乗って現れ、賀茂の祭で葵上との車争いで受けた屈辱や、源氏の愛を失った事を思い出しますが、源氏が野宮を訪ねた事を懐かしみ舞を舞い、いつまでも成仏できない身は神の意に添わない事だと述べ、再び車に乗って立ち去ります。
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◆関連企画
[事前講座(第2回)]
該当公演チケットで参加可能な事前講座を実施いたします。
出演:鵜澤光
日程:8/26(金)
時間:19:00~
場所:セルリアンタワー能楽堂
料金:500円
*人数限定・事前予約制
*該当公演のチケットをお持ちの方は無料。講座当日に必ずチケットをご提示ください。講座開催時に公演チケットの販売もいたします。
*講座料金をお支払いいただいた後公演チケットをお求めいただいた方は公演チケットを割引いたします。(講座当日の販売のみ)
[関連企画 問合せ/申込み]
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412
◆能楽鑑賞多言語字幕システム「能サポ」を導入
第一夜~第三夜には、能楽鑑賞に役立つ解説をタブレットでご覧いただける多言語字幕システム「能サポ」を導入いたします。
ご利用希望の方は、当日貸出し受付にてお申し込みください。
※貸出料 1台500円をお支払いいただきます。
※貸出し台数に限りがあります。
・詳細はセルリアンタワー能楽堂までお問い合わせください。
・ セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412(平日10:00~18:00)
※「能サポ」とは(外部リンクへ飛びます)
◆各種問合せ/申込み
セルリアンタワー能楽堂 03-3477-6412(平日10:00~18:00)
◆主な出演者
鵜澤 光(うざわ ひかる)
シテ方観世流
昭和五四年生まれ。銕仙会所属。幼少より祖父・故鵜澤雅、母・鵜澤久に師事。重要無形文化財総合指定保持者。昭和五七年に仕舞「老松」で初舞台。平成四年に能「猩々」で初シテ。十四年東京芸術大学邦楽科能楽専攻卒業後、銕仙会に入門し、九世観世銕之丞に師事。独立後「石橋」「乱」「道成寺」他多くの舞台を務める。十九年準職分認定。銕仙会を中心に活動し、海外公演のほか一般、学校でのワークショップなども積極的に手掛けている。公益社団法人能楽協会会員。洗足学園音楽大学、立教大学非常勤講師。
※東京都感染防止期間における【イベント開催時のチェックリスト】はこちら(2022.8.19)